特別支援教育の実際（FR教育臨床研究所所長　花輪敏男）：校内研修シリーズ №17

NITS独立行政法人教職員支援機構

13 Dec 201731:39

Summary

TLDRこのビデオスクリプトでは、特別支援教育の実際と、通常学級における特別な配慮の重要性が語られています。花輪敏男所長が、教育現場で働く教師向けに、発達障害のある子どもたちに対する多層的な支援体制の築き方や、教室環境の整え方、スケジュールの視覚化、ルーティンの確立、具体的な指示の方法などを詳述。ユニバーサルデザインのアプローチを通じて、個々のニーズに応じた教育提供の重要性に焦点を当てています。

Takeaways

🏫 スクリプトは教育環境における特別支援教育の実際と、通常学級における特別な配慮について述べています。
👨‍🏫 講師の花輪敏男氏は、校内研修に向けた60分の教材を作成しており、その冒頭に20分程度の講義を行います。
🔍 特別支援教育においては、教室内での特別な配慮が土台となっており、個々のニーズに応じた多層的な支援体制が重要です。
👶 特別な子どもたちに対して、学校全体で対応を進めることが求められており、個別指導や支援員の配置、連携が考慮されています。
🏥 より専門的な対応が必要な子どもたちについては、教育委員会や相談室、発達障害者支援センター、療育センター、病院や大学の研究室などが支援体制として重なっていくことが求められます。
📈 通常の学級には発達障害の可能性のある子どもが6.5%いるとされ、教室内で十分な配慮がなされることで、専門機関への移行が必要な子どもは1%程度になると述べています。
📝 教室における特別な配慮は、環境整備、活動と場所の一致、スケジュールの明確化、ゴールの示唆、ルーティンの確立など、ユニバーサルデザインの考え方で行われています。
👀 視覚的な情報が強調されており、色使いや矢印、カード、シールなどを活用して情報を伝えることが推奨されています。
📉 発達障害のある子どもたちには、否定の命令形は避け、具体的なアクションを示した肯定的な指示をすることが効果的だと指摘されています。
📝 指示を出す際には、一度に一つ、具体的な内容を一つずつ伝えることが大切で、数字や選択肢を提供することで、子どもたちの主体性が発揮されるよう促されています。
🌟 教育者たちは、取り組む課題を一つの点に絞り、その点を改善することで、子どもたちの成長を促すことが勧められています。

Q & A

花輪敏男氏はどのような立場の人物ですか？
-花輪敏男氏は教育臨床研究所の所長であり、独立行政法人教職員支援機構が提供する校内研修シリーズの講師を務めています。
この教材はどのくらいの時間を想定して作成されていますか？
-この教材は校内研修を60分と想定して作成されており、そのうち20分程度は講義に使われます。
特別支援教育の対象はどのような子供たちですか？
-特別支援教育の対象は、特別な教育的ニーズがある子供たちで、発達障害のある子どもたちや通常学級にいるのに特別な配慮が必要とされる子どもたちが含まれます。
特別支援教育における支援体制とは何を指しますか？
-特別支援教育における支援体制とは、教室内での特別な配慮から、通級指導教室や特別支援学級、さらには教育委員会や専門機関による支援を含む多層的な支援体系を指します。
学級にいる子供たちはどのように異なるNeedsを満たすために配慮する必要がありますか？
-学級にいる子供たちは多様なNeedsを持っているため、教師は一人一人のニーズに応じて個別の対応を考え、集団に対しても合理的な配慮を施すことが必要です。
ユニバーサルデザインとはどのような概念ですか？
-ユニバーサルデザインとは、製品や環境が多様なユーザーに使いやすくなるように設計される概念で、特別支援教育においても、一人一人のニーズに応じた配慮が他の子供たちにも役立つことがあります。
視覚的な情報を提供することはなぜ重要ですか？
-視覚的な情報は、特に発達障害のある子供たちにとっては、耳から入る情報よりもはっきりと伝わりやすく、理解しやすくなります。
発達障害のある子供たちが学級で直面する課題とは何ですか？
-発達障害のある子供たちは、刺激に対する影響が強いため、環境の整えやスケジュールの明確化、視覚的なサポートなどが必要です。
指示を出すときの注意点とは何ですか？
-指示を出すときは、否定の命令形は避け、具体的な内容を伝え、一度に一つずつの指示を出すことが大切です。また、数字や選択肢を提供することで、子供たちが指示を正確に理解しやすくなります。
教育現場で取り組む課題はどのようにアプローチすべきですか？
-教育現場で取り組む課題は、一つに絞り、その課題に集中して取り組むことで、ストレスを軽減し、効果的にアプローチすることができます。
特別支援教育における環境整備の具体例は何ですか？
-環境整備の例として、黒板に余計な情報を出さないこと、教室の後ろやサイドに掲示物を移動させること、机の上には使うものだけを置くなどが挙げられます。
発達障害のある子供たちが理解しやすい授業を提供するためには？
-発達障害のある子供たちが理解しやすい授業を提供するためには、視覚的なサポートを強化し、情報が明確かつ具体的であることが重要です。
特別支援教育における個別指導時間の確保はどう重要ですか？
-個別指導時間の確保は、特別なニーズを持つ子供たちが適切なサポートを受け、個々の能力を最大限に発揮する上で不可欠です。